君のように羽ばたける日々を

「その気持ち、俺分かるな」

「…え?」

驚いた顔で美桜が俺の顔を見る。

「俺、中学三年生のときにここに越して

きたんだ」

「え、そうなの?」

「あぁ。でも翔と出会って俺は凄く充実

した毎日を送れたんだ」

考えたら、俺はいつも翔に助けてもらってた。

あいつといると、ほんとに楽しかった。

喧嘩したり、ムカついた時もあったけど

なんだかんだ俺達は仲が良かった。

「そーだったんだ…。なんか私達似てるね?」

嬉しそうに言う美桜を見て、嬉しくなった。