君のように羽ばたける日々を

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「どうだった? 今日は」

学校が終わり、帰る方向が同じ俺と翔は2人で

帰っていた。

「本当に楽しかった」

顔をほころばせる翔を見ると、俺まで嬉しく

なる。あれから、4人のラインのグループをつ

くり、翔と武内さんは更に仲を深めていた。

「俺、頑張ろうかな」

「…し、翔ならいけるよ」

翔の思わぬ一言に、声が裏返る。

「おう、ありがとな!! 今日仲良くなれたのも

悠真のおかげだよ。ほんとありがとう。」

急に真面目な顔になった翔に「堅苦しいな」

と笑ったが、俺は少し戸惑っていた。