この会社はいわゆる「お茶の時間」はないので、各自好きな時に休憩している。
各階に給湯室があり、自分のカップが置いてある。
自販機スペースは1階のエントランスにしかない。甘いもの好きでコーヒーが飲めない私みたいな人間にこそ必要なのに、ちょっと遠い。
経費で購入しているのはコーヒー、紅茶、緑茶。
甘いものが飲みたい人は、備えつけのスティックシュガー、一択である。
何故、大人になると急にコーヒーなんだろう。
ココアでもオレンジジュースでもいいじゃないと思うけれど。
学生時代、飲んでいるところを見たことがなかった友人たちでさえ、今やすっかりコーヒー派だ。
(だからお子様って言われるんだよねぇ)
給湯室に入り、自分のカップを棚から取り出す。
私の好きな飲み物に、コーヒーは入らない。
においだけなら、むしろ好きだ。
あの濃厚で香ばしいような香りが強く脳裏に焼きつくけれど、口に入れた途端、別のものになる。
どんなに味を変えようと、苦みが消えることは絶対なくて、その主張の強さが克服できない壁となった。
だから私は、机の中の小さな箱に、好きな飲み物をストックしている。
各階に給湯室があり、自分のカップが置いてある。
自販機スペースは1階のエントランスにしかない。甘いもの好きでコーヒーが飲めない私みたいな人間にこそ必要なのに、ちょっと遠い。
経費で購入しているのはコーヒー、紅茶、緑茶。
甘いものが飲みたい人は、備えつけのスティックシュガー、一択である。
何故、大人になると急にコーヒーなんだろう。
ココアでもオレンジジュースでもいいじゃないと思うけれど。
学生時代、飲んでいるところを見たことがなかった友人たちでさえ、今やすっかりコーヒー派だ。
(だからお子様って言われるんだよねぇ)
給湯室に入り、自分のカップを棚から取り出す。
私の好きな飲み物に、コーヒーは入らない。
においだけなら、むしろ好きだ。
あの濃厚で香ばしいような香りが強く脳裏に焼きつくけれど、口に入れた途端、別のものになる。
どんなに味を変えようと、苦みが消えることは絶対なくて、その主張の強さが克服できない壁となった。
だから私は、机の中の小さな箱に、好きな飲み物をストックしている。



