***
「ふう…っと」
区切りの良いところでパソコンの保存ボタンをクリックし、深呼吸する。
急ぎの仕事を片付け、頼まれた資料の入力に取りかかっている。
固まった背中を伸ばしながら、フロアの柱にかかった時計に目を向ける。
(4時か…)
改めて書類の束を見る。
まだ3分の2ほどが残った入力作業に少しげんなりする。
締め切りが、何時までなのか聞きそびれてしまった。
午後だとしたら、チェックもできて心にも余裕が出るのに、と考える。
(山田さんに確認しよ)
席を立ち上がりかけた時、「ああ、真島さん」と声をかけられた。
「課長、お疲れ様です」
会議から戻ってきた佐久間課長が手を挙げてこちらに向かってくる。
「山田さんから入力作業預かってる?」
席に戻る課長に、「はい」と返事をした。
「ふう…っと」
区切りの良いところでパソコンの保存ボタンをクリックし、深呼吸する。
急ぎの仕事を片付け、頼まれた資料の入力に取りかかっている。
固まった背中を伸ばしながら、フロアの柱にかかった時計に目を向ける。
(4時か…)
改めて書類の束を見る。
まだ3分の2ほどが残った入力作業に少しげんなりする。
締め切りが、何時までなのか聞きそびれてしまった。
午後だとしたら、チェックもできて心にも余裕が出るのに、と考える。
(山田さんに確認しよ)
席を立ち上がりかけた時、「ああ、真島さん」と声をかけられた。
「課長、お疲れ様です」
会議から戻ってきた佐久間課長が手を挙げてこちらに向かってくる。
「山田さんから入力作業預かってる?」
席に戻る課長に、「はい」と返事をした。



