春。
クラス替え。
またあなたと同じクラスで飽き飽きする。
これからもよろしく。
素直に言えなかった。


夏。
あなたが好きだと気づいた。
「夏休み、遊ぼう!」
と誘ってくれた。

秋。
夏休みも終わって切ない気持ちが溢れてきた。
母がようやく退院できた。
母が私を抱きしめてくれた。
「今までごめんね」と。
文化祭、私たちのクラスは劇をした。
私が主役で、あなたは脇役だった。


冬。
あなたが好きだと伝えたい。
あの子が沢山アドバイスをくれる。
母との仲はすっかり良くなって応援してくれる。
「いつかじゃない。今伝えるの。」
あの子が背中を押してくれた。
今すぐ伝えるよ、私の気持ち。
「あなたが好き」
そう伝えただけなのにあなたは、
はしゃいで笑いながら言ってくれた。
「こっちだって同じだよ。鈍感め。」
私の頬を抓った。