あなたは私のすべてを変えた太陽

雨神が転校してきてはや1週間が経った。

雨神は三日間位までずっと女子に騒がれていたけれど、女子たちの中でのいわゆるイケメンランキングでは上位に入ったに過ぎないとされ、今ではクラスに馴染んで生活している。

気さくで明るい性格ですぐに男子達と打ち解けている。

おまけに、運動神経もいいから今では男子にモテモテ状態。

毎日、サッカーする派とバスケする派に分かれて言い争う声がする。

「怜!俺たちとサッカーしようぜ!」

「は!?怜、今日は俺たちとバスケだろ?」

「何言ってんだよ!怜はサッカーしてぇって言ったんだよ!」

「バスケだってしたいって言ってっから!」

…うるさい。

「落ち着けって!俺は今日野球したい気分だからさみんなで野球しね?チーム分けてさ!」

「「おう!」」

相変わらず忙しい人達。

「男子ってなんであんなに元気なんだろうね」

ふと思ったことを声に出してみた。
するとミカが

「全員馬鹿だからでしょ?」

なんて笑いながら言った。
確かにそれは間違いではない。

雨神がきて1週間が経って分かったことがある。

私は雨神が嫌いだということだ。
正確には苦手だ。

理由はまだ分からないけれど、おそらく母の名前と似ているからだろう。