遠くから子供達の賑やかな声が聞こえる。 九月のぬるい空気と、風。 あたしは知ってる。 世界が色づく方法を。 空がいつもより蒼くて 夜空の月と星が一層輝いて見えて 何気ない日常が、 鮮やかで愛おしいものへと変わる瞬間を。 彼が笑い あたしがそれを見つめる 彼が話す言葉 しぐさ 表情 ・・そして声 彼の居る場所に あたしが存在していること それが、全ての魔法になる。