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「百合?大丈夫か?」

昴の呼ぶ声であたしは夢から醒める。

相変わらず変わらない、深く深く墜ちていく様な真っ暗な夢の世界。


もがいてももがいても、苦しみから逃れる事はできないのに。





“百合”



昴と蓮兄の声で、あたしは簡単に救われる。







失っては生きて行けない、

あたしの一筋の光。