**************** 「百合?大丈夫か?」 昴の呼ぶ声であたしは夢から醒める。 相変わらず変わらない、深く深く墜ちていく様な真っ暗な夢の世界。 もがいてももがいても、苦しみから逃れる事はできないのに。 “百合” 昴と蓮兄の声で、あたしは簡単に救われる。 失っては生きて行けない、 あたしの一筋の光。