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何かが変わった。
沈んでしまいそうな夜も
もがくばかりの夢の中も
…軽やかな彼の足音も
前と何の変化も無い、何気ない日常なのに。
あの日以来、あたしの中で何かが変わった。
“葵さん”という存在が、
確かなものになってから。
目を閉じて
耳を澄まして
ほんの少しのあなたの気配さえ
感じ取ろうとしていた日々
消したくて
でも消えなくて
いつから
あたしはこんなに弱くなったの?
ねえ
ねえ、蓮
あなたから見て
あたしはちゃんと光ってる?
どんなに弱々しくても
どんなにいびつな形でも
あたしという存在が
ちゃんと見えていますか?