散る葉に降る雨

葉透はようやく動き始めた。

やっと時間が動く気配がした。



身支度を整え、警察庁へと1歩を踏み出す。

足が震えた。

嘘であってくれと強く願った。



家を出ると、1人の男性が立っていて、
葉透を見つけると深く一礼した。

「私、警察庁の本宮(モトミヤ)と申します。
お迎えに参りました。」

そう言った彼は、近くに止めてあった車の
後部座席へと、葉透を案内した。