散る葉に降る雨

本宮は納得したようにリビングへ戻って行った。




葉透は大きく息を吐き出した。

これはただの小麦粉だ。

味なんて分かるわけがない。




コーヒーを持ち、本宮の元へ運ぶ。

本宮の受け取る手と葉透の渡す手が重なった。


本宮のコーヒーには致死量に至る小麦粉を
入れた。