ぱっと後ろを振り返る。

「おかえりなさい!」

麟華よりさきに母親が言った。

「おかえりなさい。」

小さくいった麟華の方を父親は見ずに母親の方へと歩いていった。

父親は、麟華が幼い頃に仕事の都合と言っていなくなっていた。

麟華が暴力を受けるようになったのは父親がいなくなってからだった。