「え、えええええー!!!」

私の席の前で叫ぶ少女は、私の親友小林莉々奈(こばやしりりな)


「ちょ、そんなに叫ばないでよ~・・・」


莉々奈が叫んだせいで教室中の注目の的になってしまった。


め、めっちゃ皆見てくる・・・。
のに、皆の視線など気にせず話し出す莉々奈。


「いや~だって、桃が住み込みバイトなんてねぇ~・・・」


そう、そうなのだ。

実は昨日、新しいバイトを店長に紹介してもらった。


……………………………………………………


「住み込みバイト・・・ですか?」


「うん。私の知り合いでね、友達同士で住んでるんだけど…家事とか適当みたいで」


「あ、もしかして家事をしたらいいんですか・・・?」


「そうそう!」


家事なら昔から自分でしてきたから、結構楽かも!


「家事をしてくれたら、光熱費とか全て相手が負担してくれるから!」


そ、そんな夢みたいな話があっていいのだろうか・・・!!

あぁ、神様・・・ありがとうございます!!