iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

「俺は莉緒を見て、自分が今までどれだけ他人に甘えて生きていたのかを知りました。仕事をきちんとこなして、家事もしっかりこなす莉緒を見て、自分が情けなくなりました。御飯すら自分でまともに作れない、情けない人間でした。でも最近の俺は、一人で御飯を作れるようになりました。莉緒のお陰で俺は成長出来ました」


仁……そんな風に私を見ていたんだ……。


「俺は滝水さんと結婚すれば良かったのだと言われないように会社を守っていく気持ちも、会社をこれ以上に大きくする自信もあります。お願いです、どうか莉緒との結婚を認めて下さい」

仁がそう言って黙り込んでいる会長に深く頭を下げた。
私はその仁を見て、

「お願いします!」

仁と一緒に頭を下げた。

だが会長の声は聞こえてこない。

するとすぐに近付いてくる足音が聞こえて、緊張が走った。

だが会長は仁と私の横を無言のまま横切って、扉の方へと足音は向かって行く。