iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

「御義父様、私はこの二人の結婚を認めます。御義父様、異議はありますか?」

会長に振り返り、訊ねた。

その言葉に胸が熱くなる。


「……」

だが、黙り続ける会長。

仁の両親は認めてくれた。
でも私は会長にもちゃんと認めてもらいたい。

だって仁と結婚したら、会長は私の親族になるのだから。


「御祖父様、聞いて下さい」

そこに仁が会長を呼び掛けた。


「莉緒は確かに滝水明里さんとは違います。お祖父様には滝水グループには充分な価値があるとお思いでしょうが、俺には滝水グループよりも莉緒の方が比べ物にならない位、価値が高いんです」


ずっと羨んでいた御嬢様よりも価値があるなんて言ってくれて、胸と目頭が熱くなる。

だが会長は何も返さず、そっぽを見つめて黙ったまま。