「私も驚きました。仁がどうやら会食や接待の席に彼女を連れていっていたみたいですね。Bウェディングに至っては鈴宮さんが居ないなら次の取引は取り消すとまで言ってきていました。あれには苦労しました」
確かにあの契約は大変だった。
あそこの本部長さんはかなり頭が固いことで有名だって荻野さんから聞かされていたのに納得する程。
私は契約をとった後すぐに会社を辞めてしまったから、あの後どうなったか心配していたけれど、やっぱりあそこの本部長さんはゴネてしまったのか……。
「それに彼女は会社で起きた不祥事にも文句一つ言う事無く、黙っていてくれました。真面目に会社のために尽くしてくれていました。だから御義父様は黙っていて下さい」
ずっと会長は黙ったまま。
すると社長は仁へと振り向く。
「父さん、ありがとうございます」
すぐに反応して頭を下げる仁。
「結局お前まで家の事に巻き込んでしまった。お前には自由に生きて欲しかった。私達のようにはなって欲しくなかった。だから本当に婚約するのかと聞いただろ」
目を細くする社長。
「すいませんでした」
情けなく眉を下げた仁。
「まぁ自分でちゃんと滝水さんのところは片付けたようだから、もう何も言わないさ」
「御心配をお掛けしました」
仁がそう言って頭を下げると、突然社長が私へと視線を向けた。
確かにあの契約は大変だった。
あそこの本部長さんはかなり頭が固いことで有名だって荻野さんから聞かされていたのに納得する程。
私は契約をとった後すぐに会社を辞めてしまったから、あの後どうなったか心配していたけれど、やっぱりあそこの本部長さんはゴネてしまったのか……。
「それに彼女は会社で起きた不祥事にも文句一つ言う事無く、黙っていてくれました。真面目に会社のために尽くしてくれていました。だから御義父様は黙っていて下さい」
ずっと会長は黙ったまま。
すると社長は仁へと振り向く。
「父さん、ありがとうございます」
すぐに反応して頭を下げる仁。
「結局お前まで家の事に巻き込んでしまった。お前には自由に生きて欲しかった。私達のようにはなって欲しくなかった。だから本当に婚約するのかと聞いただろ」
目を細くする社長。
「すいませんでした」
情けなく眉を下げた仁。
「まぁ自分でちゃんと滝水さんのところは片付けたようだから、もう何も言わないさ」
「御心配をお掛けしました」
仁がそう言って頭を下げると、突然社長が私へと視線を向けた。



