iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

すると仁があからさまに呆れた顔を作り、

「そうですか。お祖父様が受け入れてくれないなら俺は神島家を出ます」

あっさり言った。
仁の驚きの一言に仁以外の全員が目を見開いて仁を見た。

「莉緒と一緒にあの家で過ごした一ヶ月は、今まで生きていた中で一番幸せでした。俺はお金も名誉も地位も要りません。それなら莉緒と一緒に生きていきます」

強い意思を込めてそう言うと仁は優しい顔で私を見た。

きっと会長を揺さぶるために出ていくなんて言ったのは嘘だろうけれど、私のためにそこまで言ってくれるなんて……。

仁の嬉しい言葉に目頭がぐっと熱くなる。