iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

インターホンが鳴り響き、数秒そのまま待つ。

けれど辺りからは静けさしか聞こえない。

不在かな?
そう思い踵を返そうとした瞬間、


ドタドタドタドタ!


近付く足音を感じて振り返ると、開く気配の無かった扉が勢いよく開いた。

が、そこから現れた人物を見て私は固まった。

五年振りなのにすぐに分かった。


「坂本、君……」


私は突然のことに放心。


「鈴宮……」


彼も予想していなかった私の突然の出現に言葉が出ないようだ。