iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

「やっと本音を言ってくれた……」

仁の安心したような声。

その声が私の心を安心させてくれる。

そして仁は私を優しく包み込むように抱き締めた。

仁の香りが近くなって、温かくて、嬉しくて益々涙が止まらない。

私は仁の背中にしがみつくように手を回す。


「また会長に、引き離されるのが、怖かったの……。それに、お金だって、大金だしっ」

私は嗚咽交じりに言葉を溢す。

「分かってる。俺が絶対に守るから。もう一人で苦しむな」

「それに、婚約者は……?」

「大丈夫、心配するな。莉緒は俺の傍に居れば良い」

私を安心させるように優しく頭を撫でてくれる手。

ずっと触れてもらいたかった手。