iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

「莉緒がここで指輪を受け取ってくれないのなら、俺は東京に一人で帰る」

仁は無表情で私を見ている。


「え……」

驚きで私の口からは言葉が漏れる。


「だって莉緒は俺が要らないんだろ?じゃあな」


そう言うと仁は私に背を向けた。

そして今歩いてきた方向に向かって足を踏み出す。

一歩、また一歩、私から離れていく仁。


本当に行っちゃうの?

もう私に呆れちゃったの?


私はどんどん離れていく仁の背中を呆然と見つめる。