iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

だってお金も貯まっていない。

仁は副社長になって、私にはもっと手の届かない存在になった。

そんな仁にお金を払って貰ったら会長は絶対に私をまた引き離す。

今帰っても会長がいる限り、私は……。

それに、これは私の母のせい。

仁に残りの六百万なんて大金を払わせられない。

私は……どうすれば……。


頭の中がグチャグチャでどうすれば良いのか分からない……。


「答えないのか。じゃあ俺は帰る」


え。




いつまでも私が下を向き考え込んで黙っていたら、仁が冷めた口調で言った。
その言葉に驚いて、ずっと地面を見ていた視線を慌てて仁へと上げた。