iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

その一言に思わず伏せていた視線を上げる。
仁は私の目を真っ直ぐ信念の籠った瞳で見据えていた。

「だから俺の傍にずっといろ」


そんな事してもらったら、会長はそれを口実にして益々私を遠ざけようとするよ……。

私は再び視線を伏せる。


「ちょっと待って」

仁が繋いでいた手を離した。

私はその挙動が気になって視線を仁へと向ける。

仁はポケットから何かを出した。

小さな箱。

そしてそれを私に向かって開けた。