iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

そして私の頬に突然温もりが触れた。

「帰りたいくせに。涙出てる」

いつの間にか流れていた涙を指で優しく拭う仁。
仁の事となると私の涙腺は弱くなる。

「母親が使ったお金を返すためにクラブで働いてたんだろ?」

「……」

「金を返さないと祖父さんが門前払いすると思って、俺の元へ帰るためにあんな所で働いてたんじゃないのか?」

私が考えていたことが全部仁にバレている。

でも私は何も言えなくて、鼻を啜り、地面を見ながら黙秘を続ける。


「それなら俺が代わりに払う」

突然仁が驚きの言葉を放った。