iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

音の方へと向くと、扉には仁。
部屋に居た女の子達は突然のことに声も出せずに驚いている。

「え……?神島仁!?」

セナさんだけは気付いて、仁の名前を叫んだ。

「お客様、困ります!」

ボーイが焦った表情で仁を宥める。

「金は余分に払う」

仁は無表情で見つけた私を視線を外すことなく見ている。

半年振りの漆黒の瞳。

さっきまで逃げ出そうとしてたのに、私はその瞳に捕らえられたように動けない。

そして仁は私の前まで辿り着くと、ロッカーの前に居た私を挟むようにして、そこにゆっくりと両手を付いた。

私が逃げられないように。