iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

でもまだ帰れない。

だってお金が貯まってない。

こんな状態で仁と帰っても、私はまた会長に引き離される!


控え室に逃げ戻ると、ロッカーから鞄とコートを出して急いで帰り支度を始める。


「どうしたの?リカ。今行ったばっかやん」

椅子に座るセナさんは私を不思議そうな表情で見ている。

「帰ります!」

「客から何か嫌な事されたん?」

「そんなところです!」

今、裏口からダッシュで逃げれば見つからないだろう。

『バンッ!』

突然、大きな音が控え室に響き渡る。