iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

「リカちゃん、暫く控え室で待機で」

「はい、分かりました」

『リカ』は私の源氏名。
流石に本名では働きたくなかったし。

「セナさん、何読んでるんですか?」

私は控え室の椅子で待機していた彼女に話し掛けた。

「これ?ビジネス誌。色々勉強しとかなあかんからな」

「熱心ですね」

この人はセナさん。
シングルマザーで私より三歳上。
何も分からない私に色々教えてくれた人。
大阪弁を聞いているとフミさんを思い出す。
面倒見の良いところもフミさんに似ている。