『カタン……』
物音に気付き、時計を見ると朝の五時半。
いつも仁が起きる時間より早い。
私を心配してくれてるのかな……。
この家を出ていかなくてはいけないのに、自分に都合の良いように捉えようとしてる私。
仁の顔を見て安心したいけれど、昨日のことがあって出ていきづらい……。
六時。
結局仁の顔が見たくてリビングに行った。
仁はすぐに私を見つけて声を掛けてくれた。
「ちゃんと寝れたか?」
「はい……」
私は笑顔を作って答える。
やっぱり仁の傍は安心する……。
でも昨日の事、変に思われてないかな……。



