iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

「だから朝、アパート移れるか聞いてきたんだろ?」

「……アパート、探します」

「駄目だ。一人じゃ危ない。それなら亨の家に行け」

仁から出てきた言葉に私は止まった涙がまた溢れそうになる。


貴方の口から他の男を頼れなんて、何て残酷な仕打ち……。

でも、そう仕向けたのは私……。


「無理です……彼は東京には居ないし……。それに、仕事もあるし……」


それになにより……嘘だし……。


「それに……神島さんには婚約者がいるでしょ?」

私は顔を上げて仁の目を見つめる。


「そうだな……」

すると仁はフッと笑いながら目を伏せた。

それを見た私は絶望した。

私を未だに好きだなんて勘違いで、仁が選んだのはあの人だと再認識したから。