iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

「待て」

だが、私の真横に出てきた仁の大きな手。

扉にそのまま置かれ、開けれなくなってしまった。

「いきなりどうした?」

かなりの至近距離から聞こえてくる声。

「……ただの気分転換です」

先程よりも仁の香りが濃密に感じる。

「何かあっただろ」

心配しているような、不安そうなトーン。
自分の都合の良いように解釈してしまいそう……。

「……何もありません」

お願いだから、もう私を解放して。

「こっちを向けよ」

でないと私……

「……嫌です」

私が拒否をすると、仁が私の肩に触れてきた。
私は肩を思いきりびくつかせる。

でもこれは恐怖なんかじゃない。

貴方に触れられたいとう衝動のせい。