iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

私は未だに痛む右足を引き摺りながら、必死にオフィスに向かった。

オフィスに入ると安心出来た。
誰も居なかったが、居たとしても此所には知っている人ばかりだし。
それになにより、仁が居るはずだから……。

私は奥の仁の部屋の扉をノックする。


「はい」


仁……やっぱり居た……。

扉の向こうから聞こえてきた仁の声だけで、涙が出そうになった。


「失礼します」

中に入ると荻野さんは居ない。
仁、一人。
仁の姿を捉えると、再び涙が出そうになり必死に堪える。

そんな私を仁は目を開いて見た。