iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

私はリビングに走ってずっと封印していたチェストを開ける。
そこからネックレスを取ると首につけて青い石を握った。


「仁……助けて……」


今すぐ仁に抱き締めて欲しい……。

この不安を拭い去って欲しい……。

仁、助けて……。


私は今度は鞄に走ると、中から携帯を取って電話帳を呼び起こす。

仁への通話ボタンを押そうとしたが、現在時刻が視界に目に入りこむと押すのを止めた。


「もう、零時すぎ……迷惑になる……」


それに私は彼女でも無い。

数十分前までは仁の誕生日。

仁は婚約者と出掛けた。


私の電話になんか、出てくれない……。