iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

「わ、私……」

「大丈夫です。落ち着いて下さい」

私の様子から察した婦警さんが言った。

「私は偶然現場の近くを巡回していて偶然通り掛かり、叫び声を聞いて駆けつけました。鈴宮さんは脳震盪を起こして気を失ってました。体の方は病院で検査しましたが、打撲や捻挫などの怪我はありますが、他には異常はありませんでした。でも犯人には逃げられてしまって……」

婦警さんは事件の詳細を伝えてくれた。

殴られただけで済んだと気付き、私は少しだけ安堵した。


「犯人、心当たりありますか?」

思い出すだけでも、再び体が小刻みに震え出す。

「ごめんなさい。思い出すのは辛いですよね。でも何か些細な事でもわかれば、犯人を早く捕まえることが出来るかもしれません。鈴宮さんが一刻も早く安心出来るようにしたいんです」

「……私を知っている、ようでした……。いつも見てたって……。ごめんなさい……あとは、ハッキリと、思い出せません……」

私は震える体を抱き締めながら答えた。