iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

だが会社の前で偶然目にしてしまった。

婚約者を車にエスコートする仁を。


私は見ていられなくて全速力で逃げた。


先程の光景を一刻も早く忘れたくて、私は携帯を操作して写真を呼び起こす。

私と仁との思い出。

たった一枚の写真。

私は照れて恥ずかしそうな顔。

仁は優しい笑顔を向けている。


眺めていたら涙が勝手に溢れてきた。


あの日々は本当に幸せだった。

抱き締められながら毎朝目覚めて、おはようって笑顔で毎朝言われて。

大好きな人に毎日御飯を作って、いつも美味しいって言ってもらって。