iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

私は仁の顔をまともに見れず、注がれるビールが満タンになっていくのをじっと眺めていた。

注ぎきると、仁は何も言わずに立ち上がりそのまま私の前から去って行った。

柑橘系の香りも一緒に。

私の心には急速に寂しさが襲う。


これが私の選んだ道なんだ……。


「……私、フミさんの所に戻るね」

また仁が坂本君の所に来るかもしれないと思い、私は坂本君の隣から直ぐ様離れた。
また仁が来たら、引き留めたくなって、今度は泣いてしまうかもしれないと思ったから。