iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

「フミさん、ありがとうございます。でも、傷があるのでお酒は治ってからで」

「そうやったな。じゃあ御飯だけでも行こ!」

「はい」

「おはようございます、神島さん」

その時、遠くから聞こえた声に私は体を竦めた。

私は顔も上げられずに俯き続ける。
でも耳には神経を集中させている。
仁の声だけでも聞きたいから。


「おはよう」

四日振りに聞いた低い声。

その言葉は私に一番に言ってくれる言葉だった。

涙が出そうになるのを、私は俯きながら必死に堪えていた。


その日、仁と目が合うことは無かった。