「じゃあ立候補者はいる?」
坂本君がそう訊くが、反応ナシ。
さっきの神島仁の奢りの時は歓声を上げていたのに、その反応の無さに私は自分を含めてこのチームに不安が過り始めた。
「……私は坂本君を推薦したいです」
私は静寂の中、控え目に手を上げた。
「え!」
坂本君はこちらに弾かれたように驚いた顔で振り返る。
「だって高校の時、委員長やってたから。坂本君はリーダーに向いてると思う」
人に押し付けるように言ったように聞こえるかもしれないが、私は坂本君のリーダー力を知っているから推薦した。
「ありがと……」
坂本君は頭を掻きながら少し照れている。
坂本君がそう訊くが、反応ナシ。
さっきの神島仁の奢りの時は歓声を上げていたのに、その反応の無さに私は自分を含めてこのチームに不安が過り始めた。
「……私は坂本君を推薦したいです」
私は静寂の中、控え目に手を上げた。
「え!」
坂本君はこちらに弾かれたように驚いた顔で振り返る。
「だって高校の時、委員長やってたから。坂本君はリーダーに向いてると思う」
人に押し付けるように言ったように聞こえるかもしれないが、私は坂本君のリーダー力を知っているから推薦した。
「ありがと……」
坂本君は頭を掻きながら少し照れている。



