iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

「まずはシャンパンにしよう」

私達はカチンとグラスを鳴らす。

前菜から始まり、お肉にお魚とフルコース。
途中で赤ワインを挟む。

料理は呪文のようなものばかりで、美味しいけれど未知の味。
この人にいつも食べさせている御飯とは全く違う味。

「莉緒、どうかした?」

「な、何でもないよ」

この人こんな豪華な料理ばかり食べていたのかなって思ったら、自分の庶民の料理をこれからも食べさせるのはどうなのかって……。

「美味しい?」

「う、うん……」

「でも俺は莉緒の手料理の方が好きだから」

突然神島仁はそう言って私に微笑んだ。

私…顔に書いてあったのかな……。