iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

神島仁の口から飛び出した言葉に私は目を見開いた。
目の前の神島仁は苦笑い。

「本当は色々プラン立ててたんだけどな……」

「え……?あ、今日五月四日か……」

私は固まったまま。
だって自分でもすっかり忘れていたから。

「……もしかして忘れてたわけ?自分の誕生日」

「だってまともに祝ってもらったのは友達だけだったし…高校を卒業してからは全く祝いもしてなかったし……」

「莉緒……」


私が無表情で溢すと、神島仁は少し哀しげな表情を浮かべてから私を強く抱き締めた。


「これからは俺が毎年御祝いしてあげる」

そう言って耳元で優しく呟くと私の背中を優しく擦る。