「莉緒、ここに座って」
夜、お風呂から出るとそう言ってソファーに座っている神島仁が指を差すのは彼の足の間。
拒否権が無い私は仕方なく座るとすぐに後ろから腰に腕が回される。
今日も心臓は一気に速さを増す。
「来週の水曜からゴールデンウィークで会社休みになるだろ?莉緒は何処か行きたい所ある?」
私の肩に乗せた顔のせいで耳元に神島仁の吐息が当たって擽ったい……。
「……無い」
「じゃあ考えとくな」
「……また勝手に何処かに連れてく気?」
「折角の休みだし」
「……私、行きたくない」
「ん?何か言った?」
「……私の予定はお構い無しなわけ?」



