iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

「こういうこと慣れてないから止めて……服とか、エスコートとか……」

二人きりになったマンションのエレベーターの中で神島仁に私は言った。

「それが俺のスタイルだし、俺と付き合うって決めたなら理解して。まぁでも俺が慣れさせてあげるよ」

この人といるとお姫様になった気分にさせられる……。

「服を女性に贈る意味、分かる?」

「え?知りません……」

「お前が俺のモノだってことのアピール」

とりあえずこの人が独占欲の塊だというのは分かった。

そしてエレベーターがチンと軽い音を出して止まる。

「明日は休みだな。インテリアの店回るか」

神島仁が玄関の扉のロックを解除して開けると言った。

「莉緒が住むんだから足りないもの買い揃えないとな」

ソファーもダイニングテーブルもクローゼットもあるこの家に足りない家具なんてあるわけ……あ。