iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

「叶内さんは?」

「私も全然思い浮かばなくて……」

申し訳なさそうに上目遣いで私を見る叶内さん。

……私に女の武器を使うのは如何なものだろうか。

あぁ……Aチームが酷かった理由がわかった気がした。

「あ。俺、芸能人使うのが良いと思う!」

ずっと静かだったのに突然笑顔で提案したのは男性社員の時任さん。

ターゲットの話してるんですけど……。

それにこの仕事はとりあえず企画のみ。
もし広告にクライアントが芸能人を起用しようが、私達が会うことも無いと思う。
というかそれも最初に神島仁が説明してたのに、ちゃんと聞いてなかったのか……?

いや、待て。全てを否定しちゃダメだ。
まず、理由を伺おう。