iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

昼を告げるチャイムが鳴り、デスクに戻ろうとしたら神島仁に引き止められる。

「鈴宮、今日も会食頼む」

「……分かりましたが、現地集合にしてもらって良いですか?寄りたいところがあるので」

「分かった」

神島仁が素直に了承してくれて私は安堵する。

実は寄りたいところなんてない。
またブランドショップに連れていかれたくないから嘘をついた。

でも今は神島仁よりも、この後の休憩明けの方が怖い。




「皆さん、一人ずつどんな層をターゲットに狙っていくのが良いか発表していきましょう」

私はメンバーの顔を見ながら問い掛ける。
が、

「考えたけど、思い浮かばない」

は?

ネイルを眺めながらダルそうに言ってのけた河合さんに、私は唖然としそうになるのをグッと堪える。