iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

「米すら炊けない祖父さんがエラソーな事言ってごめんな」

そう言いながら優しく私の頭を撫でる神島仁。


「母親のせいで莉緒はしっかりしてて強いんだな」

その一言に目頭が熱くなる。


私はいつも強くないといけなかった。

強くないと生きていけなかったから。

逃げ着いた先で友人を作らなかった。
高卒の自分、母の事、父が居ない事を、誰かに弱い自分を見せたくなかったから。

誰かに頼ってしまったら、自分が弱くなりそうだったから……。


「俺の無茶な仕事のお願いもキッチリ引き受けてくれるし」

弱音なんて吐いてる暇も無かった。
他人に認めてもらうことに必死だった。