iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

「この前話した沢渡広告のお嬢さんはどうなんだ?あのお嬢さんはしっかりしとるし、私はお前に合っていると思う」

「その話はもうお断りしたはずです」

「あの御嬢さんはピアノも堪能だし、華道も素晴らしい。あ、そういえば莉緒さんは何か趣味や得意なことは?例えばお茶とかね。お茶と言っても喫茶店にコーヒーを飲みに言ったりすることではないからな」

会長は鼻で笑うように私に訊いた。

何、その口振り。
人の事を物のついでみたいに訊いてきて。
言い方も本当に鼻につく。

「それとも何も趣味は無いのかね?」

嫌味ったらしく口角が上がる。

その表情が少し神島仁に似ていて余計に腹が立つ。

どうせ私はお茶なんてやったこともないし、何も出来ない一般庶民ですよ。

このジジイ…私を見下してる。

「……節約ですかね」

そんな会長の態度に腹が立った私は開き直ることにした。