iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

あの頃と変わらない坂本君。

「そうなの。昔から変わらないね」

そう思うと自然と私の顔は綻ぶ。

「彼女、知り合い?」

突然そこに入り込んできたのは可愛らしい声。

この声……昨日、坂本君の部屋から聞こえた声に似てる……。

坂本君に集中していて、隣に人が立って居たことに気付かなかった。
私は彼の隣へと目を向けた。

「あぁ。彼女は昨日来てくれた高校の時の同級生の鈴宮さん」

坂本君は隣にいる彼女に私の事を伝える。

私はその間、彼女の容姿を凝視するように見ていた。

私より背の低いボブの可愛らしい女性。

私とはまるっきり正反対の彼女。