iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

「坂本君……」

何故か横には坂本君。

さっき坂本君、この男にジンって呼んだよね?
もしかして、知り合い……?


「あれ?亨と知り合いなのか?」

目の前の男が驚いた顔で私に訊ねてきた。
どうやら男も私と同じ事を思ったらしい。

「貴方には関係無いでしょ」

だが私はそっぽを向いて拒否。

「ごめん、仁が何か気に障ることしたか?したなら俺から謝るよ」

坂本君はそう言いながら私に頭を下げた。

「何で坂本君が謝るの?坂本君は昔から自分が悪くなくてもすぐに謝る癖あるよね」

「そうかな?」

彼は少し照れ臭そうに答えた。