iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

「仕事のための服だぞ?」

神島仁は笑顔で言うと、また私の背中を強引に押す。


私に拒否権は無いんですか!?


押されるがまま店内をすり抜けてエレベーターへと乗らされて、降りると個室に通された。
中にはテーブル、ソファー、大きな鏡に、奥には試着室らしきものがある。
神島仁はそこ置いてある高そうなソファーに躊躇すること無く座った。
私は触るのも怖すぎて、何にも触れずにただ呆然と立ち尽くすばかり。
とりあえず分かるのは、全身一万円もしない服を着ている私が入って良いお店じゃないことだけ。

「座らないのか?」

「結構です!」

「何拗ねてんの。ただの店だろ」

委縮している私を見ながらクスクス笑う神島仁。

「ココのどこがただの店なんですか!」