iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

「そんな固くなる必要は無いから。莉緒なら絶対上手く行くから」

私の少し強張った表情を見たのか、神島仁は緊張を解す様に優しく言葉を掛けた。


え?私なら上手く行くからってどういう事??


私がその言葉を不思議に思っていると、フロントガラスから見えた景色に目が止まる。
車はいつの間にかブランドショップが建ち並ぶ通りを走っていた。

テレビでたまに見掛けるけれど、初めて来たな。
私には全く興味の無い場所だし、何より庶民が来るところじゃ無いわ。

何て考えていると車が止まった。

車から降りようとすると「待って」と神島仁に引き止められて。
神島仁は直ぐ様降りて回り込み、私の席の方の扉を開ける。
そして手を差し出して降りるように促した。

ジェントルマン。

それよりも、こういうことに慣れてないので照れ臭い。

一応差し出されてしまったし、辺りは高級ブランドショップだし、周りにも人が居たので、やむを得ず私は自分の手を神島仁の手に添えて車から降りた。