iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

「鈴宮を連れていきたい」


『鈴宮』

神島仁は仕事中、私の事をちゃんと苗字で呼ぶ。

まだ此所に来て、一週間も経ってない。
そんな短い期間で、私を認めてくれたってこと?


「わかりました。場所は何処ですか?」

「俺の車で行くから」

「え」

その言葉に私は固まる。
だってこの人の車の中で私のファーストキスが奪われた。

「大丈夫、何もしないから」

神島仁はクスクスと笑いを溢す。
私は警戒心剥き出しで、その言葉が事実かどうか探るように神島仁の表情を窺う。

「それにこれは仕事だ」

「……はい」