iNG 現在進行形の恋【濃縮版】

「だから私にストレス掛かるようなことするの止めてもらえます?」


そんな事実を突きつけられたら、私にはこっそりと想うことすらも許されない。

今ここで坂本君を諦めるという選択肢しかない……。


目頭が熱くなってきて俯くと叶内さんの靴が視界に入る。

その靴は日曜日に初めて会った時よりも遥かにヒールの低い靴。

私はその靴を見ていたくなくて視線をそこから外す。


「何で目を逸らすわけ?やっぱり亨を好きなわけ?」


叶内さんの低い声。

彼女を安心させる言葉を聞かせないと。


「私、神島さんと付き合ってますから」

咄嗟に嘘が口から出た。

彼女を見ていると嘘がバレると思った私は、鞄に入れていた坂本君のハンカチを鞄から取り出し、彼女に差し出した。